PTA退会を決めてから③ 無視されたPTA退会届

校長からの返事

市教委のお力添えによって、校長よりPTA退会のペナルティ文書の修正版をいただけることになりました。

近日中に校長からメールが来るとのこと。ドキドキしながら待ちました。

 

「子供に不利益が生じないようにする」という漠然とした表現を市教委経由で聞いただけでは不安は拭えません。

「PTA活動はPTA会員の子に対する"利益"であって、非会員の子は"利益"が無いだけ。不利益ではありません」と言われる可能性もあるのです。

 

ペナルティの内容を明確にすべく、市教委を通じて校長へ以下のお願いをしていました。

 

●学校行事や卒業記念品(コサージュなど)の各項目について、PTA非会員の子が次のいずれの扱いを受けるか情報を追記してほしい

 ・無条件で会員の子と同じ扱いが可能

 ・お金を払えば会員の子と同じ扱いが可能

 ・お金は受け取らず、必ず排除する

 

「実費での支払いは受け付けない」と明示されていたあの文書が、一体どこまで修正されるのか・・・。

 

そして待つこと5日。

子供が学校の担任から封書を受け取ってきました。

 

ん?メールで貰えるんじゃなかったの?と思いつつ封をあけると、中にはA4の紙が一枚。

修正版ペナルティ文書ではなく、校長からのお手紙でした。

 

内容を要約すると、

 

・こないだは長時間電話して気を悪くしたならごめんね、でも校長もPTA会員だから説得することに何ら問題はないんだよ?という言い訳

 

・退会時のペナルティについては、電話で「子供の不利益にならないように配慮する」って言ったよね?という言い逃れ(電話口でそんなことは一言も言っていない。)

 

・PTA会長が「今回は特別に次期本部役員からあなたを外す」と言って下さったよ。会長が歩み寄りを見せたのだから、あなたもPTA会員として頑張ってね

 

・・・

 

退会届が完全に無視されている!!!!

 

いやいやいや、確かに話の発端は「本部役員を辞退できないならPTAを退会する」でしたよ?

 

けれども!

その後の電話で校長から「くじで当たったんだから本部役員は辞退できない」と宣言されたために断腸の思いで退会届を出したんですけれども!

PTA退会届を提出する際には何も条件をつけずに退会の意思を!明確に!示したんですけれども!

 

校長からのお手紙には退会の退の字もありませんでした。

当然のように、ペナルティ文書についてもスルー。

 

なるほどねー・・・つまりはこういう事でしょう。

 

一度PTA会長に作成してもらったペナルティ文書を修正だなんて、PTA会長に「振り上げた拳を下してくれ」とお願いするようなもの・・・お世話になっている会長にそんな無礼なお願いはできない!

 

でも市教委と約束しちゃった!修正版を出さないと市教委から怒られちゃう!

 

なら退会させなければ、ペナルティ文書自体不要になって、どっちの問題もクリアじゃん!?

 

PTA会長と市教委の顔を立てて自分の立場を守るためなら、いち保護者との約束や退会の意思表明なんてゴミ同然ですよねーですよねー。

 

 その後の対応

 さて、この手紙に対し、私はどのようなアクションをとるべきか。

悩みました・・・

せっかく回復しかけていた胃腸が、また悲鳴を上げ始めました。

 

そうそう、余談ですが、今回のPTAとのトラブルで、私体重が3kg落ちました!

いかがですか?PTA退会ダイエット☆

 

 というのは冗談で。

いや体重が落ちたのは本当ですが、胃腸に深刻なダメージを受ける恐れがあるので、おすすめは出来ません・・・。

 

本題に戻り。

私が考えたアクションは3つ。

 

パターン1 退会届を受理するよう申し入れる。ペナルティ文書の修正も要求する。

パターン2 退会の意思は明確にしているため、何もしない。

パターン3 退会は諦める。

 

私個人の心情としては、パターン1一択でした。

校長の卑怯なやり方には到底納得できなかったし、この小学校で強制PTAに苦しむ他の保護者に明るい退会の道を作りたかった。

 

けれども。

ブレーキになったのはやはり子供のことでした。

自分の立場を守るためならいとも簡単に約束を反故にする校長が率いるこの学校で、子供はあと数年過ごさなければならない。

その間に、目に見えない嫌がらせがあるかもしれない。

 

実際、この揉め事があった3学期は、子供の通知簿の成績が2学期に比べて明らかに悪くなっていました。

3学期中に持ち帰ったテストの点は悪くなかったし、宿題も毎日提出していたにも関わらずです。

抗議しようにも、もし先生から「3学期のお子さんの授業態度が悪かったからですよ?」「点数の悪いテストはお子さんがこっそり捨てたんじゃないですか?」なんて言われたら確認のしようがありません。

 

やろうと思えば簡単に子供を人質にできる学校、PTA。

これ以上、市教委を巻き込んで戦うことが我が子と私にとって最善なのか・・・

 

考えに考え、私が選択した結論はパターン2「何もしない」でした。

 

私は退会届で校長とPTA会長に明確に退会の意思を示しており、校長やPTA会長は退会届に対して何も応答を示していません。

私が「退会届を取り下げます」or「再入会します」とアクションを起こさない以上、ボールは向こうにある状態のはず。

 

PTA会費は引き落とされ続けるでしょうし、委員以外の一般会員作業(旗持ち当番等)も割り当てられるでしょう。

それでも結構。

私はあくまで「PTA退会届が受理されていない状態」というスタンスのまま、会費も払うし、担当作業も可能な範囲でこなしていこうと思います。

 

そしてもし今後、PTAによって私の生活が脅かされるような強制があれば、「退会届出したんですけど!?さっさと受理していただきたいんですけど!?」と大騒ぎする予定です(笑)。

 

※あ、もちろん退会届が無視された件とペナルティ文書修正が無かった件は、市教委に報告だけしておきましたよ☆

 

PTAについて思うこと

というわけで、今私は「PTA非会員です!」と堂々と言える状態ではなく、「退会届を受理されていない状態のPTA会員です」という状態です。 

もやっとした結末となってしまって、この記事を訪れて下さった方には申し訳ない気分です・・・。

 

ところで、私は「保護者が集まって子供のためになることをする」ボランティアというのはとても素晴らしいと思うし、できる範囲で協力したいと思っていました。

 

「できる範囲」とかけ離れた「本部役員」を強制された今回の件が無ければ、PTAに疑問を持つこともなかったように思います。

 

できる人ができる範囲で。

任意のボランティア団体PTAはそうあるべきだと思います。

 

時間に余裕がある人、ない人。

お金に余裕がある人、ない人。

体力がある人、ない人。

子供の相手が好きな人、嫌いな人。

パソコン作業が得意な人、苦手な人。

大勢の前に立って話すのが得意な人、苦手な人。

飲み会が好きな人、嫌いな人。

顔が広くてコネがある人、そうでない人。

・・・

 

何百人、何千人もの保護者がそれぞれ余裕があるリソース、得意なスキルを出し合ったら、すごい活動ができると思うんですよね。

 

「みんなやっているんだから」「くじであたったんだから」と、苦手な事も無理な事も強制するなんて、非効率極まりない。

 

とはいえ、改革は簡単ではないことも理解できます。

「ベルマークやめます」「バザーやめます」で9割の保護者が喜んだとしても、1割の保護者(もしくは地域の人々)は不満を言うかもしれない。

その不満を誰が受け止めるのか。

改革した結果失敗した場合、誰が責任を負うのか。

とても難しい問題だと思います。

 

 それでも今、日本のあちこちで、この困難を乗り越えてPTAを改善しようとしている取り組みがあるようです。

勇敢な方々に、心からエールを送ります。

逃げる事しかできなかった私ですが、勇気をたくさんもらいました。

 

 

今後は、私の子供のPTAで何か進展があったら記事にしようと思います。

見に来ていただいてありがとうございました♪