PTA退会を決めてから③ 無視されたPTA退会届
校長からの返事
市教委のお力添えによって、校長よりPTA退会のペナルティ文書の修正版をいただけることになりました。
近日中に校長からメールが来るとのこと。ドキドキしながら待ちました。
「子供に不利益が生じないようにする」という漠然とした表現を市教委経由で聞いただけでは不安は拭えません。
「PTA活動はPTA会員の子に対する"利益"であって、非会員の子は"利益"が無いだけ。不利益ではありません」と言われる可能性もあるのです。
ペナルティの内容を明確にすべく、市教委を通じて校長へ以下のお願いをしていました。
●学校行事や卒業記念品(コサージュなど)の各項目について、PTA非会員の子が次のいずれの扱いを受けるか情報を追記してほしい
・無条件で会員の子と同じ扱いが可能
・お金を払えば会員の子と同じ扱いが可能
・お金は受け取らず、必ず排除する
「実費での支払いは受け付けない」と明示されていたあの文書が、一体どこまで修正されるのか・・・。
そして待つこと5日。
子供が学校の担任から封書を受け取ってきました。
ん?メールで貰えるんじゃなかったの?と思いつつ封をあけると、中にはA4の紙が一枚。
修正版ペナルティ文書ではなく、校長からのお手紙でした。
内容を要約すると、
・こないだは長時間電話して気を悪くしたならごめんね、でも校長もPTA会員だから説得することに何ら問題はないんだよ?という言い訳
・退会時のペナルティについては、電話で「子供の不利益にならないように配慮する」って言ったよね?という言い逃れ(電話口でそんなことは一言も言っていない。)
・PTA会長が「今回は特別に次期本部役員からあなたを外す」と言って下さったよ。会長が歩み寄りを見せたのだから、あなたもPTA会員として頑張ってね。
・・・
退会届が完全に無視されている!!!!
いやいやいや、確かに話の発端は「本部役員を辞退できないならPTAを退会する」でしたよ?
けれども!
その後の電話で校長から「くじで当たったんだから本部役員は辞退できない」と宣言されたために断腸の思いで退会届を出したんですけれども!
PTA退会届を提出する際には何も条件をつけずに退会の意思を!明確に!示したんですけれども!
校長からのお手紙には退会の退の字もありませんでした。
当然のように、ペナルティ文書についてもスルー。
なるほどねー・・・つまりはこういう事でしょう。
一度PTA会長に作成してもらったペナルティ文書を修正だなんて、PTA会長に「振り上げた拳を下してくれ」とお願いするようなもの・・・お世話になっている会長にそんな無礼なお願いはできない!
でも市教委と約束しちゃった!修正版を出さないと市教委から怒られちゃう!
なら退会させなければ、ペナルティ文書自体不要になって、どっちの問題もクリアじゃん!?
PTA会長と市教委の顔を立てて自分の立場を守るためなら、いち保護者との約束や退会の意思表明なんてゴミ同然ですよねーですよねー。
その後の対応
さて、この手紙に対し、私はどのようなアクションをとるべきか。
悩みました・・・
せっかく回復しかけていた胃腸が、また悲鳴を上げ始めました。
そうそう、余談ですが、今回のPTAとのトラブルで、私体重が3kg落ちました!
いかがですか?PTA退会ダイエット☆
というのは冗談で。
いや体重が落ちたのは本当ですが、胃腸に深刻なダメージを受ける恐れがあるので、おすすめは出来ません・・・。
本題に戻り。
私が考えたアクションは3つ。
パターン1 退会届を受理するよう申し入れる。ペナルティ文書の修正も要求する。
パターン2 退会の意思は明確にしているため、何もしない。
パターン3 退会は諦める。
私個人の心情としては、パターン1一択でした。
校長の卑怯なやり方には到底納得できなかったし、この小学校で強制PTAに苦しむ他の保護者に明るい退会の道を作りたかった。
けれども。
ブレーキになったのはやはり子供のことでした。
自分の立場を守るためならいとも簡単に約束を反故にする校長が率いるこの学校で、子供はあと数年過ごさなければならない。
その間に、目に見えない嫌がらせがあるかもしれない。
実際、この揉め事があった3学期は、子供の通知簿の成績が2学期に比べて明らかに悪くなっていました。
3学期中に持ち帰ったテストの点は悪くなかったし、宿題も毎日提出していたにも関わらずです。
抗議しようにも、もし先生から「3学期のお子さんの授業態度が悪かったからですよ?」「点数の悪いテストはお子さんがこっそり捨てたんじゃないですか?」なんて言われたら確認のしようがありません。
やろうと思えば簡単に子供を人質にできる学校、PTA。
これ以上、市教委を巻き込んで戦うことが我が子と私にとって最善なのか・・・
考えに考え、私が選択した結論はパターン2「何もしない」でした。
私は退会届で校長とPTA会長に明確に退会の意思を示しており、校長やPTA会長は退会届に対して何も応答を示していません。
私が「退会届を取り下げます」or「再入会します」とアクションを起こさない以上、ボールは向こうにある状態のはず。
PTA会費は引き落とされ続けるでしょうし、委員以外の一般会員作業(旗持ち当番等)も割り当てられるでしょう。
それでも結構。
私はあくまで「PTA退会届が受理されていない状態」というスタンスのまま、会費も払うし、担当作業も可能な範囲でこなしていこうと思います。
そしてもし今後、PTAによって私の生活が脅かされるような強制があれば、「退会届出したんですけど!?さっさと受理していただきたいんですけど!?」と大騒ぎする予定です(笑)。
※あ、もちろん退会届が無視された件とペナルティ文書修正が無かった件は、市教委に報告だけしておきましたよ☆
PTAについて思うこと
というわけで、今私は「PTA非会員です!」と堂々と言える状態ではなく、「退会届を受理されていない状態のPTA会員です」という状態です。
もやっとした結末となってしまって、この記事を訪れて下さった方には申し訳ない気分です・・・。
ところで、私は「保護者が集まって子供のためになることをする」ボランティアというのはとても素晴らしいと思うし、できる範囲で協力したいと思っていました。
「できる範囲」とかけ離れた「本部役員」を強制された今回の件が無ければ、PTAに疑問を持つこともなかったように思います。
できる人ができる範囲で。
任意のボランティア団体PTAはそうあるべきだと思います。
時間に余裕がある人、ない人。
お金に余裕がある人、ない人。
体力がある人、ない人。
子供の相手が好きな人、嫌いな人。
パソコン作業が得意な人、苦手な人。
大勢の前に立って話すのが得意な人、苦手な人。
飲み会が好きな人、嫌いな人。
顔が広くてコネがある人、そうでない人。
・・・
何百人、何千人もの保護者がそれぞれ余裕があるリソース、得意なスキルを出し合ったら、すごい活動ができると思うんですよね。
「みんなやっているんだから」「くじであたったんだから」と、苦手な事も無理な事も強制するなんて、非効率極まりない。
とはいえ、改革は簡単ではないことも理解できます。
「ベルマークやめます」「バザーやめます」で9割の保護者が喜んだとしても、1割の保護者(もしくは地域の人々)は不満を言うかもしれない。
その不満を誰が受け止めるのか。
改革した結果失敗した場合、誰が責任を負うのか。
とても難しい問題だと思います。
それでも今、日本のあちこちで、この困難を乗り越えてPTAを改善しようとしている取り組みがあるようです。
勇敢な方々に、心からエールを送ります。
逃げる事しかできなかった私ですが、勇気をたくさんもらいました。
今後は、私の子供のPTAで何か進展があったら記事にしようと思います。
見に来ていただいてありがとうございました♪
PTA退会を決めてから① 教育委員会への質問と、退会届の提出
PTA退会者へのペナルティ文書を入手
前回のブログでお伝えした校長先生との電話の翌日、子供が学校から封書を預かってきました。
中身は校長が電話口で読み上げていた、PTA非会員向けペナルティ文書!
校長との電話内容を録音しそびれていた私は、物的証拠ゲットに一安心。
電話で「その紙ください」とは言いましたが、まさか本当にくれるとは・・・。
※PTA退会・非入会を予定されている方、まずはスマホに録音アプリをインストールしておくことをオススメします!!!
書面の宛名は「PTA退会希望者様」、発行人は「PTA会長 ○○ ××」。
内容はPTA退会親子へのペナルティ。
校長が口頭で説明した内容と同じでした。
- 親子授業に親だけ参加できない(親への制裁)
- 学校の遠足等の手伝い募集に応募できない(親への制裁)
- 広報やPTA関連のプリントを配布しない(親への制裁)
- 卒業記念品(コサージュ、紅白饅頭、賞状筒)を配布しない(子への制裁)
- PTAが講師を招く学校行事に参加できない(子への制裁)
一番下の制裁、文書化することに躊躇いは無かったのかしら・・・?
これを作成したPTA会長、本部役員、校長の誰一人として、「授業時間中に子供を排除するのは問題になるんじゃ・・・」と思わなかったのか、私は不思議でなりません。
さらに、文書の下のほうに「その他注意事項」が。
- 実費での直接のお支払いは一切受け付けておりません。
コサージュの実費支払いの可能性を潰してきました。
文書の冒頭には「会員と非会員との公平を期すため、」とありますが、こういう項目を見ると公平云々は関係なく「仲間外れにしてやる!制裁してやる!」という意図を感じずにはいられません。
そしてちょっと首をかしげたのがコレ。
- 万一、上記の配布物等がお手元に届いた場合は、お子様を通じてご返却願います。
いやもう、私PTA非会員になるんですよ?
PTAの為に手間をかける理由が一つも無いんですが。
しかもわざわざ子供経由で返せと。
配送先をPTA会長の自宅に指定した荷物をamazonで注文して、
「あらやだ!宛先間違えちゃった!ちょっとあなたの子供経由でうちに届けて!」
って言ったらPTA会長は対応してくれるのかしら?
というわけで、物的証拠を入手した私。
まずはプリンターでスキャン。
念のため数枚コピー。
ちなみにこのペナルティ文書を本ブログでアップすることも考えましたが、そうするとこのブログ主の正体がPTAや学校の人たちにバレてしまう可能性がありまして。
PTAを退会するってだけで村八分の可能性を示唆されるこの地域で、「あの人、学校やPTAの悪口をインターネットで拡散してたわよ!」となってしまったら・・・
想像するだけで吐きそうです・・・。
記事を読んで下さる方にはモヤっとさせてしまって申し訳ないのですが、「このブログの舞台は日本の2万弱ある公立小学校のどこかである」というぼやけたスタンスのまま進めさせていただけたらと思います。
教育委員会へ質問メールを送信
証拠を入手したところで、教育委員会への質問を行うことに。
インターネットで「○○県 教育委員会」と検索し、県教育委員会のホームページを確認。
メール相談窓口としてメールアドレスが公開されていたので、メールで質問をすることにしました。
PTAは教育委員会に属する団体ではないため、質問は「学校の対応」に絞り、以下の2点にまとめました。
- 校長が電話でPTA退会をやめるよう長時間説得してきた事は、職務として問題ないのか?
- 「PTAが外部講師を招く学校行事から子供を締め出す」という内容を校長が読み上げたが、平日の授業時間内に一部生徒のみを対象とした行事を行う事を学校が容認していることは問題無いのか?
親族の立場が悪くなると脅された件についても書こうか迷いましたが、こちらは証拠が無いので断念。
ペナルティ文書を忘れず添付してメール送信!
どうかよろしくお願いします県教委様!!
PTA退会届の作成と提出
同じ日、PTA退会届を作成しました。
インターネットで「PTA 退会届」を検索すると色々な実例等がでてくるので、参考にさせていただきました。
私は理由などは一切書かずに、シンプルな書き方にしました。
○○小学校PTA退会届
平成○年○月○日をもって○○小学校PTAを退会します。
会員名:○○ ○○(印鑑)
児童氏名:○○ ○○
児童クラス:○年○組
校長とPTA会長宛に2部作成し、それぞれ封筒に入れ、翌日子供に託しました。
(受理されない可能性があるので、内容証明で送ったほうが良いケースもあるそうです。参考までに。)
さて、 PTA退会届は提出したものの、心は全く晴れませんでした。
子供が学校で他の児童と同じ扱いをされなくなるかもしれない。
本当に親族に迷惑がかかるかもしれない。
校長からの電話の翌日は胃が痛く、食事をほとんどとれませんでした。
このブログとtwitter(@Power5BBA)を始めたのも、このタイミングでした。
建前は「誰かの参考になれば」でしたが、本当は誰かに味方してほしかったのだと思います。
学校やPTAという組織を前に、私個人はあまりにも無力でした。
結果、とても多くの方が記事を見て下さり、応援メッセージを沢山いただきました。
おかげで私は何とか自信を取り戻し、前に進むための気力を回復することができています。
皆様、本当に本当にありがとうございます!
PTA退会を決めるまで③ PTA非会員の子供に対するペナルティ
【前回までのあらすじ】
PTA会長に手紙を出したら校長先生から電話が来たゾ!
というわけで、以下、校長先生とのやりとりになります。
校長「PTA会長から、あなたがPTAを辞めたいと言っていると聞きました。まず理由を聞かせてもらえますか?」
私は一から説明しました。
委員会の中で強制的に本部役員候補くじをひかされ、当たったこと。
PTA会長に「あくまで候補だから。過去には断った人もいるから。」と言われたので候補となることを承諾したこと。
こちらの意思確認もなく知らぬ間に本部役員に決定していたこと。
仕事や持病などにより、本部役員の作業は全うできないこと。
本部役員を強制するならPTAを退会したいこと。
本部役員以外の委員活動は参加できるので、できればPTA退会まではしたくないこと。
なるべく感情的にならないよう、丁寧に話しました。
事情を話せばきっとわかってもらえるだろうという期待がありました。
が、甘かった・・・!!
校長は私の希望する「本部役員を断ったうえでPTAを継続する」案には一切触れずに、PTAと学校側の見解を話し始めました。
校長「PTA会長はね、もうあなたにはPTAを辞めてもらっていいと言ってるんですよ。でも僕はあなたに辞めてほしくない。なぜならね、PTAを退会するとお子さんが可哀想なことになるんですよ。」
出た。子供が可哀想。
これ、あれでしょう。インターネットで見かける「コサージュ問題」や「まんじゅうプロブレム」。
インターネットで他校の事例を予習しておいたので何を言われても想定内!
校長「PTAを退会した場合の、あなたやあなたの子供に対する制約を示した書面をPTA会長から受け取っているのでね。読み上げますよ。」
校長「まず、PTA非会員であるあなたは、一部の授業で実施される親子授業(家庭科の親子料理授業など)に参加できなくなります。お子さんは一人で参加しなければいけません。」
ほうほう。別にいいですよ。
校長「遠足など先生だけでは全生徒に対応が難しい行事について、学校が保護者にお手伝いを募集する際、あなたは応募できなくなります。」
今まで一度も手伝ったことがありません。ノーダメージ。
校長「学校で配布されるPTAの配布物がお子さんだけ配布されないことになります。プリントや広報の他、卒業式のコサージュ、賞状筒、紅白饅頭など、あなたのお子さん一人だけ受け取れません。」
出ました!コサージュ、饅頭!
テンプレですねもう。
学校で、先生が、PTA会員の子にだけ何かを配布するという事は問題があるはずなのですが、反論するのも面倒なので「そうですか」でサラッと流しました。
うちの子一人だけみんなと違うというのは可哀想だけど、饅頭や賞状筒なんかよりも大事なものがあるんです。
働いてお金を稼ぐこと。家族で貴重な時間を共有すること。
たかが饅頭ごときに阻害されていいはずがない。
と、ここまでは想定通り。
余裕を持って話を聞いていた私ですが、校長の次の一手は想定外でした。
校長「外部講師を招いた体育行事に、お子さんは参加できません。」
私「え!?子供が体育の授業から締め出されるんですか!?」
校長「いいえ、”授業”ではなく”事業”です。先日、体操のプロ選手を招いた体育行事がありましたよね。そういった、PTAが外部講師を手配するイベントに、お子さんは参加ができなくなります。」
私「いやいや、あの体育行事って、平日に、時間割の一コマを使って、体育館で実施していた行事じゃないですか。授業時間に実施される学校行事から生徒を排除してもいいんですか?」
校長「 "授業"ではなく"事業"なので、問題ありません。」
えぇ・・・PTA非会員の子供というだけで、時間割の一コマ丸ごと学校行事に参加できずに自習になる・・・そんなことが許されるのでしょうか?
ちなみに言い忘れましたが、子供の学校はごく普通の公立小学校です。
校長の言い分をまとめると、
・PTAが外部講師を招く行事は "授業"ではなく"事業"
・"事業"ならばPTA非会員の子供を除外しても問題はない
だそうで。
想定外の方向から飛んできた変化球をくらい混乱する私。
「その方針が問題ないかどうか、教育委員会に質問させていただきます」と答えるので精いっぱいでした。
一通りPTA退会のペナルティを説明した後、校長は続けました。
校長「僕は、あなたの子供にこんな可哀想な思いをさせたくないんです。だから考え直しませんか?」
子供に可哀想な思いをさせようとしている側の人が、「可哀想な思いをさせたくない」って・・・
私「なんと言われましても、PTA本部役員は引き受けられませんし、それを強制するなら退会します。」
校長「本部役員を引き受けたらいいじゃないですか。どうしてもできない作業は”すみません”と言って、他の方にお任せすれば。やれる範囲でやればいいと僕は思うんですよ。」
私「校長はそう思われても、私の作業を肩代わりする他の本部役員の方はそうは思わないでしょう。それに私、忙しいので、できる作業が殆どありませんよ。仕事は残業があることもあるので夜の会議も出席できません。」
校長「今こうやって私と電話できているじゃないですか?」
私「・・・」
この時間は子供と夕飯をとるために、日中がむしゃらに働いて定時退社して確保した貴重な時間。
それをその辺に転がっている石ころの如く「あるじゃない」って・・・。
時間への価値観の違いなのか、校長にとって保護者の時間なんて石ころ同然なのか。
悶々とする私に校長は続けました。
校長「あなた、今回PTAを退会することを、あなたの夫や夫のお父様に相談しましたか?」
私「夫は当事者なので相談していますし、私の方針で問題ないと言っています。夫の父には相談していませんが、今回の話に関係ありますか?」
校長「関係あると思いますよ。あなたのお義父さんの立場に関わることです。お義父さん、よくうちの校下の公民館に出入りされてるでしょう?」
私「はい、それが何か?」
校長「こういったね、あなたの悪い噂って、公民館の人たちにもすぐに広まりますよ。そうしたら、あなたのお義父さんも悪口を言われることになって、公民館に出入りしにくくなるんじゃないかなぁ?だからよく相談したほうがいいですよ。」
まるで犯罪者のような扱いですね・・・。
「PTA退会」は極悪非道なことで、その人だけではなく親族の立場をも貶めることになるとは・・・恐ろしい・・・。
気を取り直して、話を私の主張に戻します。
私「本部役員を引き受けない、という事はなぜ許されないのですか?」
校長「くじ引きで当たった他の人は引き受けてくださっているんです。例外を認めるわけにはいきません。」
うーん同調圧力。
つまるところ、「他の保護者が真似すると困るので引き受けなさい」ということなのでしょう。
こうして、「本部役員を引き受けさせたい校長」と「本部役員を引き受けない保護者」の話は平行線のまま。
通話時間は40分を過ぎて夜8時をまわっています。
校長「時間も時間なので今日はもう終わりにしますが、また来週電話しますから、それまでに考え直しておいて下さい。」
私「何度聞かれても無理です。本部役員はできません。」
校長「あのね、あなたね、あまり学校を困らせないでくださいね。」
通話終了。
冷めきった夕飯の残りを見つめて、深いため息をつく私。
「母ちゃん・・・大丈夫?」
とっくに夕飯を終えた息子が、リビングから不安そうにこちらを伺っていました。
そりゃあ自分の母親が、学校と、穏やかではない口調で長時間話し合いをしていたのだから、さぞかし不安だったことでしょう。
「ごめん大丈夫!何も問題ないよ!」
乾いた白飯を口に詰め込みながら、私はようやくPTA退会を決意しました。
こんないざこざに時間や神経を浪費することが、自分や子供にとって良いはずがない。
さっさと退会届を出してしまおう!
PTA退会を決めるまで② 会長とのやりとりのはずが・・・校長!?
さて、一方的にPTA本部役員になることが確定していた私。
といっても「引き受けます」と承諾した覚えは全くございません。
PTA本部役員ともなれば、会議や飲み会への出席、各種PTAイベントの運営や参加、学校行事への協力・・・。
仕事で参加できませんなんて言おうものなら、「みんな都合つけているのよ!」「責任をもって代理を見つけて下さい!」と非難されるのは目に見えています。
いち会社員の私がPTA作業の度に都合良く休みを貰えるはずがなく、さらにその年に予定している持病の手術で有給休暇は全て消化する予定。
代理を見つけるにしても、ママ友と呼べる仲間は片手で数えても指が3本ほど余る状況。
そのうえ夫は長期出張で一部週末を除き戦力外。
どう考えても詰んでいる・・・これは何としても「お断り」せねば!
とはいえ新本部役員を既に「決定事項」と位置づけているPTA上層部に対し、簡単に「お断り」が通用するとは到底思えません。
困ったときは・・・そう!Google先生!
「PTA」「本部役員」「強制」「断る」など様々なキーワードで調べてみたところ、そこには同じような悩みを持った親御さんたちの悲痛な叫びが!!!
質問サイト、PTAに悩まされたブログ、ニュースサイト・・・こんなにたくさんの人が悩み、問題視しているPTA・・・
PTAに悩む人間は私一人じゃなかった!\(T◇T)/
もともと「本部役員を断る」方法が知りたくてインターネットを覗いたわけですが、調べを進めるうちに「本部役員を断る」ではない別の解が浮かんできました。
PTAを辞めればいいじゃないか!!
文科省の位置づけによるとPTAは入退会自由の任意団体!!!
お恥ずかしながら、3年近く子供の小学校のPTAに所属していながら、そんな基本的な事も知らずに過ごして参りました・・・。
とはいえ私にとってPTA活動は全てがNOというわけではなく、子供のためになる有意義な活動も多数あると感じていて、これからも「できる範囲内で」協力していきたい。
PTA本部役員は「できる範囲外」なので、そこをお断りできるならPTAへの参加を続けたい。
自分の気持ちが整理できたところで、PTA会長宛に手紙を作成しました。
要点は以下の3点。
・くじ引きのあった日に伝えた通り、PTA本部役員は引き受けられない
・仕事や持病の関係でPTA本部役員を全うすることができない
・PTA本部役員を辞退できない場合はPTAを退会したい
本当はね、「過去に断った人がいるからって言ってたじゃないですかぁぁ!!!」って文句の一言でも付け加えたかったんですがね(^^;)
喧嘩腰になっても良いことは無いと思い、なるべく淡々と要点を伝える内容にしました。
宛名をPTA会長にし、学校に送りました。
さて、PTA会長はどのような返事を出してくるのか・・・
1週間たっても何も音沙汰無し。
さらに一週間程たったある日の、子供と遅めの夕飯を食していた19時半頃。
私の携帯電話が鳴りました。相手は・・・子供の通う小学校。
ん?子供が何かしでかしたかしら?
「はい」
「○○小学校校長の××です。PTAを退会したいと聞いたのでお話を聞かせて下さい。」
校長先生!?PTAのお話!?
私、PTA会長にお手紙を出したはずなんですが!?
校長先生とのやりとりはまた次回の記事で。
PTA退会を決めるまで① くじ引きで本部役員決定
私がPTA退会を決意したのは、子供が3年生の時。
それまでは、PTAに対して細かい疑問は感じつつも、「子供のために(我慢して)頑張るぞ!」とPTA活動に意欲的(?)に参加していました。
夫婦共にフルタイム会社員。
有給休暇や家族で過ごす時間を犠牲にしつつも。
皆頑張っているんだから・・・
誰かがやらなきゃいけないんだから・・・
転換期は2018年の冬に訪れました。
その年度は私、PTAの○×委員に所属していました。
12月に実施された○×委員会において、委員長がこう宣言したのです。
「今から来年度PTA本部役員を決めます。
○×委員からは2名の候補を選出します。
立候補者いますか?いませんね?
それでは今から皆さんにくじを引いてもらいます。
過去に本部役員を経験した人以外、全員が対象です。
繰り返します、全員が対象です。」
※本部役員(PTA会長、副会長、書記、会計など)
ふぁっ!?
くじ引き!?
本人の意思に関係なく!?
重責の本部役員をくじ引きで決める!?
頭がぐるぐるしている間に、くじ箱は無慈悲にも私の前に。
50人近くいる○×委員に対し、あたりくじはたったの2枚・・・
確率で考えるんだ・・・あたるはずが・・・
はい大当たり。
パニックですね。もう。
その場に出席していたPTA会長の所に泣きつきました。
仕事の都合で無理です、どうしても無理なんですと。
すると会長はこうおっしゃっいました。
「まぁこれはあくまで候補だから、まだあなたに決まったわけじゃないですよ。
これから選考会を経て決定するわけだし、
過去には選考後にどうしても無理だと断わられた例もありますから。」
ほ、ほう、そうですか。決定後に断ることも可能なのですか。
会議を中断させるわけにもいかないので、候補となることを承諾した私。
不安を抱いたままその日の○×委員会は終了。
そして冬休みが始まり、3学期が始まり・・・
ん?PTAから連絡が来ないぞ?選考はどうなっているんだ?
なんだか落ち着かない日々を過ごしました。
2月某日。子供経由でPTAからのお知らせプリントが届きました。
「新本部役員の皆様へ 集会のお知らせ」
新本部役員の皆様!?
なんと、この時点で既に私は本部役員に決定しているではありませんか!
決定前に意思確認とか・・・普通もっとこう・・・あるでしょう!?
私は取り急ぎプリントに書かれた連絡先へメールをしました。
「本部役員はお引き受けできません。」と。
それに対する本部役員からの回答は
「決定事項に対してそれは通りませんよ?
あとはPTA会長と話してください。」
ええ・・・通らないんですか・・・
会長のおっしゃった言葉は何だったのか・・・
次回に続きます。
PTA退会ブログ始めました!
初めまして!
これからこのブログで、私が小学校のPTAを退会した経験を
書き残していこうと思います。
まず軽く自己紹介(身バレしない程度に(^^;))
某地方都市に住むアラフォーおばちゃんです☆
夫も私もフルタイム会社員。
小学生の息子がいます。
このたび、息子の通う小学校のPTAを退会することにしました!
いきさつ等々はこれから記事にしていきますが、
いやー色々大変でした…
任意のボランティア団体を脱会することが
こんなに大変だとは…
これから記事にしていく経験談が、
誰かの参考になりますように。